Japanese Journal of Endourology
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特集2 : ロボット手術の教育方法―それぞれの施設での試み―
岡山大学病院泌尿器科におけるロボット手術教育の現状
小林 泰之岩田 健宏西村 慎吾高本 篤佐古 智子定平 卓也枝村 康平荒木 元朗渡辺 豊彦那須 保友
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キーワード: 教育, ロボット手術
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2020 年 33 巻 2 号 p. 221-224

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抄録

 2009年にダビンチSが薬事承認, 2012年にロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘除術が保険収載されて以来, ロボット手術は急激に普及している. 岡山大学病院関連施設においても, この数年間でダビンチが急速に普及し, 13台 (岡山大学病院を含む) のダビンチが稼働し45名の術者が執刀を行っている. しかしながら, 各々施設での手術方法, 指導方法は全く同じではない. 関連施設内での人事異動にともない, 岡山大学病院においても, 様々な背景を有する術者が在籍するようになり, 同一施設内にも関わらず複数の手術方法が乱立した. この状態に当施設のロボット手術教育はうまく対応できず, 2015年頃より周術期成績も悪化の傾向を示した. この問題を解決するために, 腹腔鏡手術教育にて培った“手術内容を統一し手術内容の再現性を高め, 短いラーニングカーブを目指す”というコンセプトを応用し, この状況を乗り越えようと試みている.

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© 2020 日本泌尿器内視鏡学会
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