肩関節
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症例報告
Favard分類E3タイプの腱板断裂性関節症に対して
リバース型人工肩関節置換術を施行した1例
八木 寛久間中 智哉伊藤 陽一市川 耕一中村 博亮
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2016 年 40 巻 3 号 p. 1067-1070

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抄録

 79歳男性,Favard分類E3タイプの腱板断裂性関節症に対して非対称性の骨移植を併用したリバース型人工肩関節置換術を行った1例を報告する.術後1週で前方脱臼を認め,観血的脱臼整復術と再置換術を施行した.再置換後は安定化が得られ,術後短期だが経過良好である.Favard分類E3タイプでは,肩甲骨コンポーネントの上方傾斜設置を予防するために過剰なリーミングとなりやすく,lateral offsetが減少し術後脱臼のリスクになるため注意を要する.

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© 2016 日本肩関節学会
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