日本経営工学会論文誌
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顧客の需要量が不確実な状況下におけるロバスト配送計画
村上 啓介森田 浩
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2010 年 60 巻 6 号 p. 289-296

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抄録

本論文は配送計画問題において顧客の需要量が不確実な状況を考えている.このような問題には,配送距離の期待値を最小するアプローチや,ルートのロバスト性を保持するアプローチなどが提案されている.期待値が最小になるアプローチによる配送計画は,よい結果を出す可能性が高い.しかしリスクを避けたい状況において,このアプローチを用いると最悪の場合の保証が得られず許容範囲外の悪い結果を出すことも考えられる.そこで本論文では最悪の場合を保証しなければならない状況を想定してロバストアプローチを用いる.ここでのロバストな配送計画とは配送前の計画通りに配送できる計画を指す.この問題を集合被覆問題で定式化して列生成法を用いて解くことでロバストな配送計画を求める.

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© 2010 公益社団法人 日本経営工学会
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