社会情報学
Online ISSN : 2432-2148
Print ISSN : 2187-2775
ISSN-L : 2432-2148
文献調査活動に基づく研究情報表現手法の提案と評価
山本 悠介関 良明諏訪 博彦
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 1 巻 2 号 p. 49-59

詳細
抄録

研究開発,学術,教育などの分野において,研究者は,文献を探索/入手/閲覧/評価し,資料としてまとめ,それに基づいて他の研究者と議論する。本論文ではこのような活動を文献調査活動と定義する。同じ組織・同じ期間に限らず,文献調査活動を共有・伝承する社会情報システムを構築することができれば,知識をさらに拡げることに寄与できる。本論文では,書誌情報と,文献調査活動に基づく研究情報を組み合せて,Webサービスの仮想書架として表現する手法RIAS-space (Research Information Accumulation and Sharing space)を提案する。研究情報をこの仮想書架に配置する指標を抽出するために,大学院生のゼミ活動を対象として,モデル化と分析を行い,指標を4つ抽出する。その適用性と有用性を被験者実験によって検証している。さらに,プロトタイプを構築し,RIAS-spaceの効果と限界を考察している。

著者関連情報
© 2012 一般社団法人 社会情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top