産業保健現場での健康管理, 職場巡視記録などや自己学習による産業医学の知識習得に対するコンピュータ活用は必須になりつつある. 今回我々は, 心電図判読自己学習システムとインターネットを活用した職場巡視・健康管理支援システムを試作し, 産業医学基本講座の健康管理の実習に応用した. 学習者の中から任意に抽出された24名より数項目(理解しやすさ, 教員の熱意など)からなる5段階評価を受けた. 各項目の総平均は4.3であった. 今後は, 教員数や時間的制約の中でより効果的な産業保健の教育を目的に, マルチメディア教材の作成に取り組みたい.