情報地質
Online ISSN : 1347-541X
Print ISSN : 0388-502X
ISSN-L : 0388-502X
地質学における情報処理教育
大阪市立大学におけるコンピュータ教育の実例
塩野 清治升本 眞二弘原海 清
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 1 巻 1 号 p. 85-92

詳細
抄録

大阪市立大学における地質図学を教材に使ったBASICプログラムの作成実習の現状を紹介して, 地質学専攻の学生を対象としたコンピュータ教育のあり方に関する議論の材料を提供する.効果的な教育を行うためには, 十分なコンピュータ台数の確保や効率的な実習室のデザインなどのハード面での環境を充実することが必要であるが, なにをどのように教えるかというソフト面での充実もそれ以上に重要である.地質学の現状を考えると, 「地質学の世界」を「コンピュータの世界」に置きかえるという視点が不可欠である.地質データの処理法を基本的なプログラム技術と結び付けて整理したり, 地質学の数学的基礎を明確にする研究が効果的な教育法を確立する上で重要な意味をもつ.この面での情報地質学の発展が望まれる.

著者関連情報
© 日本情報地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top