1939 年 46 巻 546 号 p. 145-148_1
最近理學士橋本亙氏がフィリッピンの第三紀石灰岩から採集した資料中に興味ある2型のハイドロゾナが見出された。共にHydractinoid に入る可き内部構造を示し, 一つはCircoporaに他はEllipsactinia 及び Cyclactinia に多少類似の性質を夫々有する。前者は骨格の内部構造に不鮮明の點があり又地質學的位置が甚だ異つてゐる1ので, 假りにCircopora に入れて置いたが, 後者は疑ひもなく新屬でPhilippinactiniaなる種屬名を玄に提案しておいた。