地質学雑誌
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論説
岐阜県可児盆地に分布する蜂屋層最下部栃洞溶結凝灰岩部層のジルコンU-Pb年代
新正 裕尚古川 邦之折橋 裕二外西 奈津美和田 穣隆
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2018 年 124 巻 7 号 p. 533-538

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抄録

岐阜県南部に分布する可児層群の最下部を占める蜂屋層は第一瀬戸内累層群東部で最も古い地層であり,主に非海成の火砕岩類からなる.蜂屋層最下部の栃洞溶結凝灰岩部層の溶結凝灰岩から分離したジルコンのレーザーアブレーションICP-MSによるU-Pb年代測定を行ったところ,238U-206Pb年代の加重平均として22.38±0.17Ma(2σ)が得られた.この年代は蜂屋層の堆積開始時期を拘束する.分析を行った溶結凝灰岩試料の蛍光X線分析による全岩主成分・微量元素組成を併せて報告する.

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© 2018 日本地質学会
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