香川県立中央病院心臓血管外科
2006 年 35 巻 2 号 p. 95-97
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症例は馬蹄腎を伴った腹部大動脈瘤の65歳,女性.術前3D-CTで両側の総腸骨動脈から馬蹄腎峡部に流入する一対の異所性腎動脈を認めた.手術は腹部正中切開アプローチ,馬蹄腎峡部を切断せず,また,異所性腎動脈を温存してY字型人工血管置換術を行った.術後の3D-CTでは馬蹄腎に新たな梗塞所見はなく,腎機能障害も認めなかった.馬蹄腎を伴う腹部大動脈瘤の手術において3D-CTは異所性腎動脈の描出に有用であった.女性症例としては本邦3例目と考えられる.
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