ハウス開口部のネット被覆によるナデシコのハスモンヨトウの防除効果を2001年に調査した。 目合5.1mmのネットをハウス開口部に被覆したところ, 無処理に比べナデシコの食害株数は少なく, ハスモンヨトウの発生は認められなかったことから, 高い防除効果が認められた。 目合5.1mmまたは目合4.0×5.0mmのネットを用いてハウス開口部を被覆した場合, 天窓が開閉するハウスではハウス内の温度および湿度に及ぼす影響は小さいことが示された。 ハウス開口部のネット被覆が花壇苗の生育や品質に及ぼす悪影響は認められなかった。