北海道開拓記念館
2001 年 40 巻 5 号 p. 423-430
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北海道東部のサロマ湖周辺域において,摩周b火山灰(Ma-b:約970年噴火)と駒ヶ岳c2火山灰(Ko-c2:1694年噴火)の間の堆積物を採取し,珪藻遺骸分析による古環境復元を試みた.その結果,全般的に淡水生種が多産するが,海水~汽水生種の出現率の層位的変化から,10世紀末~11世紀と14世紀末~16世紀末の2回の塩分濃度上昇期の存在が明らかになった.10~17世紀におけるこの塩分濃度変動は,気候変化にともなう海進・海退のサイクルに対応している可能性が高い.
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