Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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哺乳類の受精における卵と精子の糖鎖を介した接着
E. S. LitscherP. M. Wassarman沖永 龍之
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1993 年 5 巻 25 号 p. 369-388

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抄録

哺乳類における受精は、遊泳精子と排卵された卵の種特異的な結合によって始まる。哺乳類における精子と卵の種特異的な結合を担う配偶子表面成分を検索し、両者の結合はタンパク質-糖鎖の相互作用によることが明らかとなった。卵外被 (透明帯) 中の糖タンパク質 (精子受容体) の特定糖鎖が、精子頭部の細胞膜上のタンパク質 (卵結合タンパク質) によって認識されているようである。本論文では、この結論を支持する事実について概説する。

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© FCCA, Forum; Carbohydrates Coming of Age
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