日本耳鼻咽喉科学会会報
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埋め込み式耳鳴抑制装置を使用した症例
松島 純一熊谷 雅彦高橋 国広酒井 昇犬山 征夫佐々木 幸弘三好 茂樹伊福 部達
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1994 年 97 巻 4 号 p. 661-667

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抄録

両側慢性中耳炎により両側とも高度の混合難聴がある53歳女性に,耳鳴抑制装置を乳突洞に埋めた.それにより,耳鳴の在宅治療が可能になった.加えて,言葉の明瞭度の改善や気分の爽快感も得られた.言葉の明瞭度と耳鳴の改善は刺激と反対耳で起こったことから,本患者では中枢性の関与が考えられた.

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