1994 年 97 巻 4 号 p. 654-660
患者に埋め込み式耳鳴抑制装置を使用することを前提として刺激電流伝送システムについて検討した.
1. 耳鴫抑制効果が得られる最大電流量は100μAであった.
2. 耳鳴抑制効果を得るためには,埋め込みコイルはチップコイルを4個使用するのが体外コイル側での負担の軽減につながることが分かった.
3. 外来における岬角電気刺激の最適耳抑制周波数は,定電流回路では明らかな差はなかった.
4. 信号伝送システムとして刺激周波数は30kHz近傍が最も効率良いと考えられた.