日本耳鼻咽喉科学会会報
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総説
MRI検査の最近の知見
―3T超高磁場装置の臨床応用―
藤田 晃史木村 有喜男酒井 修
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2014 年 117 巻 2 号 p. 75-80

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抄録

MRIは1980年に臨床導入されて以来, その進歩は著しい. 3T超高磁場装置は約10年前に薬事認可され, 当初は主に研究用装置として使用されていたが, 現在では広く普及し, 一般臨床でも高空間・時間分解能MR画像が容易に得られるようになってきた. 装置の普及とともに, PROPELLER法 (BLADE法), 脂肪抑制画像や3次元画像データ収集の活用による画質改善, また拡散強調画像, 灌流画像, MR spectroscopy などの撮像法の発展もあり, 近年, 新たな知見が得られている分野も多い. 本稿では, 3T装置の特性について確認し, 今後ますます普及し, 日常臨床で有用と考えられる撮像法について概説する.

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© 2014 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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