てんかん研究
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シリーズ形成性の部分発作を合併したepilepsia partialis continuaの1例
荻原 正明星加 明徳王 傅育宮島 祐松野 哲彦武井 章人篠本 雅人長沢 純子
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1994 年 12 巻 1 号 p. 10-15

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抄録

Epilepsia partialis continua (EPC) の経過中にシリーズ形成性の部分発作を認めた1乳児例を報告した。患児は仮死があり出生直後より痙攣重積状態が認められた。生後5カ月より右上肢の律動的ミオクローヌスが出現するようになった。生後6カ月時には約2Hzの頻度で持続的に出現するに至ったが (EPC), この頃より覚醒直後から頭部の右方回旋, 右肩の挙上を伴い右上肢を強直させる部分発作が8~10秒の間隔で5~20分持続するようになった。この発作型はGobbiらが記載したperiodicspasms (PS) に類似するが, シリーズを形成して出現する発作が部分発作である点がPSとは異なっていた。EPCに合併する発作型についての報告は少ないが, EPCの症例中には本症例のような特異なシリーズ形成性の部分発作を合併する可能性があると思われる。

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