(1) 常磐沖と北上沖の堆積盆地の層序は似ており,白亜紀,古第三紀~中期中新世,後期中新世,鮮新世の各時代でそれぞれ堆積の仕方が異なっている。
(2) 中新世のある時期(後期中新世の前と思われる)に現在の海域の一部は陸化し,削剥をうけて平担化された形跡がある。
(3) 古第三紀からヘトナイ世にかけての地層と思われるものについては,海域と陸域の地層についてさらに古生物学的な検討をしたうえで対比をする必要がある。
(4) 上部白亜系と下部白亜系の問の構造差の問題は海域のデータを詳細に検討することによって明らかになりつつある。