2016 年 57 巻 1 号 p. 19-22
貝類中の下痢性貝毒であるオカダ酸,ジノフィシストキシン-1およびジノフィシストキシン-2の分析法を検討し,厚生労働省通知の妥当性確認の目標値を満たしているかを確認した.通知別紙2オカダ酸群分析操作例を参考にしてヘキサン分配とODSカラムによる精製をHLBカラムによる精製に変更し,マトリックス添加標準溶液にて定量を行った.貝類9種類を用いて妥当性評価を実施した結果,真度が79~101%,併行精度が12%以下,室内精度が16%以下であり,目標値を満たしていることが確認できた.