1999 年 53 巻 10 号 p. 1445-1448
本稿では, 2つのディジタル画像の間の移動量を高い分解能でもって検出できる連続的なテンプレートマッチング手法を提案している.ここで, 高分解能の検出とは, 標本化間隔に比べて微少な移動量を精密に検出できる能力を意味している.まず, 1次元信号の場合について, 連続的なテンプレートマッチング手法の定式化が行われ, ついで2次元信号への直接的な拡張が与えられている.また, 前処理としての高域通過フィルタリングが, 連続的テンプレートマッチングの精度を保証するために本質的な重要性を持っていることが具体例によって示されている.