日本食品科学工学会誌
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研究ノート
市販コラーゲンペプチドの自然発症性高血圧ラットにおける血圧上昇抑制作用
河口 友美岩井 浩二清水 宗茂大森 丘髙畑 能久鈴木 卓弥森松 文毅田辺 創一
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2013 年 60 巻 3 号 p. 142-147

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抄録

ニワトリ由来コラーゲンペプチド CCOP およびブタ由来コラーゲンペプチド P-LAP を自然発症性高血圧ラット SHR に 14 週間連続摂取させる長期飼育試験を実施した.その結果,SHR の収縮期血圧において,CCOP 摂取群は,対照群に比べて 8 週目および 14 週目で,P-LAP 摂取群に比べて 14 週目に有意な低値を示した.また拡張期血圧においても,CCOP 摂取群は P-LAP 摂取群に比べて 14 週目に有意な低値を示した.一方,対照群と P-LAP 摂取群の間の血圧値にはいずれも有意な変化は認められなかった.また,病理組織観察の結果,CCOP 摂取群は対照群に比べて,肝臓および心臓において緩やかな臓器保護現象が認められた.

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© 2013 日本食品科学工学会
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