高レベル核廃棄物の深地層への処分の際に使用する緩衝材の熱伝導率を簡便に測定するため、サーミスタを加熱体および温度センサーとして用いる測定法を提案した。熱伝導率は、サーミスタプローブを含む温度場の熱伝導モデルを数値計算して、測定値と比較して決定する。0.5重量%のゼラチン水溶液を標準物質としてモデルの較正を行った。測定法の適用範囲を明らかにするため、測定時間中に対流の起きにくいグリセリンや水銀の熱伝導率を測定し、文献値と比較した。また、ベントナイトの熱伝導率を測定し、最近の測定値とよく一致する結果を得た。