人間と生活環境
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長崎市内の景観に関する意識調査 : 世代間及び在住年による比較
平 桂子片山 徹也庄山 茂子
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キーワード: 景観, 色彩, 世代, 在住年, 環境問題
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2011 年 18 巻 1 号 p. 15-24

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抄録

本研究では、長崎市民を対象に長崎市内の景観に対する意識や問題点について調査し、世代ならびに在住年によってどのような差がみられるのか分析し、次のような結果を得た。長崎市内の景観に対する意識は、世代や在住年によって有意差がみられ、年齢が高いまたは在住年が長い人ほど景観への関心が高かった。また、景観への関心や誇りや愛着が高い人ほど景観保護の意識が高い傾向がみられた。景観において重要視する点は、歴史的・文化的町並み、商店街、水辺、公園、住宅街の各景観によって異なっていた。また、全ての景観における問題点は、電線や電柱の数が多いことであった。景観への関心が高い人ほど異常気象、環境汚染、資源の減少、産業廃棄物、自宅のエクステリア、食品の安全に対する関心が高い傾向がみられ、景観への意識と環境問題、社会問題、生活の安全性や快適性に関する項目とに関連がみられた。

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© 2011 人間-生活環境系学会
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