日本水産学会誌
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琵琶湖南湖における超音波テレメトリーを用いたニゴロブナ成魚の行動測定
米山 和良光永 靖松田 征也平石 智徳國宗 義雄山根 猛
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2008 年 74 巻 5 号 p. 864-866

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抄録

周年にわたる生息場所の時間的な変化を知るために,琵琶湖南湖で捕獲されたニゴロブナ 2 個体の行動を超音波テレメトリーで測定した。湖岸域に設置した放流地点近傍の受信機において 2 個体ともに夏期の受信数は減少し,冬期の受信数は増大した。夏期には北湖への移動を確認したが,冬期から春期にかけての行動範囲は数 km から十数 km であると伺える。個体の行動に日周移動が確認された。ニゴロブナの行動モニタリングに超音波テレメトリーは有効であることが示された。

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© 2008 公益社団法人 日本水産学会
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