2001 年 67 巻 2 号 p. 222-225
流水式海水電解装置を用い, 日本栽培漁業協会厚岸事業場の飼育排水を直接電気分解してその殺菌効果を検討した。生成次亜塩素酸濃度が0.60mg/Lのときに1分間の処理で99%, 1.28mg/Lでは99.9%以上の殺菌率が得られた。同時に紫外線殺菌装置(1.0×(10)5μW・sec/(cm)2)とオゾン殺菌装置(TROs 0.5mg/L, 1min)の殺菌率を測定したが, ともに99.99%であった。排水の一部2.0m3/hを電気分解処理し, 残りの16.5m3/hの排水と混合処理した場合, 残留塩素濃度0.5mg/L以上, 1分間の処理で99%以上の殺菌率が得られた。