日本歯周病学会会誌
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サルに於ける歯周疾患のDisease activityとその生化学的評価について
神津 優増永 浩松江 美代子松江 一郎
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1988 年 30 巻 1 号 p. 148-156

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抄録

本研究では, 歯周疾患の進行を動的に捉えるファクターを検索する目的で, 3ヵ月の実験期間中に惹起された, 高度に進行した歯周炎に至るさまざまな病態像を呈するサルを用いて, Disease activityを表すパラメーターとしては何が有効であるかを解明した。
その結果, 正常状態と軽度な歯周疾患との病態像の差異を比較すると, アルカリフォスファターゼ比活性値の差が大きく変化しており, 同様にβ-グルクロニダーゼ比活性値は, 骨吸収を伴う高度な歯周疾患において高値を示し, これらの酵素は, 初期, 或いは進行した病変のDisease activityを反映している事が示唆された。酸性フォスファターゼ比活性値については, 歯周疾患の活性度のパラメーターとして特徴的な変化を示さなかった。

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© 特定非営利活動法人日本歯周病学会
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