土木学会論文集
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ECCとポリマーセメントモルタルの曲げ疲労破壊特性
ピーラポン スティワラピラク松本 高志閑田 徹志
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2002 年 2002 巻 718 号 p. 121-134

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抄録

ECCの疲労破壊特性の把握を目的として四点曲げ疲労載荷による実験を行い, ポリマーセメントモルタル (PCM) との比較を行った. 供試体は吹付けにより作成され, 疲労破壊機構の把握と損傷進展・疲労寿命の計測を行った. その結果, ECCは優れた疲労寿命を示し, 片対数上のS-N曲線は金属の疲労破壊挙動に似た二直線型のものとなった. ECCの優れた疲労変形挙動は特異な破壊機構によるものであり, ECCの破壊機構は, 複数ひび割れの発生と進展の後, 局所化ひび割れの進展に支配されるのに対し, PCMは最初のひび割れの発生に主に支配されることが明らかとなった.

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