土木学会論文集
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超大型一面せん断試験装置の開発とその適用性
福島 伸二北島 明
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2000 年 2000 巻 645 号 p. 137-151

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抄録

山岳空港や工業用地・宅地開発における高盛土等の土構造物は計画地内の切土により発生する岩塊を含む粒径の大きい盛土材, いわゆる粗粒土で造成されることが多い. 本論文はこのような土構造物の安定性の評価に必要な粗粒土の強度特性を求めるために, 新たに開発した供試体直径D=1,600mm, 高さH=800mmの超大型一面せん断試験装置の基本構造の概要と, 供試体せん断面上の応力の算定法, 砂と粗粒土 (まさ土) を用いた本装置の適用性確認のための試験結果について報告するものである. この装置の製作にあたっては, 装置自体の製作費用や試験費用のかからない実用的なものとするためにその基本構造や試験操作が簡単な装置にすること, また特に他の研究機関や大型土工事の現場試験室への貸出しの可能な装置とすることを目指した.

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