1999 年 1999 巻 619 号 p. 193-201
本研究は, 平坦軌道, 盛土軌道上を走行する新幹線列車から発生する地盤振動の予測をコンピュータ・シミュレーションから行ったものである. 地盤に対する列車荷重には軌道特性からの分布荷重を仮定し, 車軸間隔, 車両の編成を考慮している. さらに枕木間隔が周期性を与える他, 振動発生には諸要因があり, そのため新幹線沿線のフィールド計測波形の逆解析を導入して予測精度の向上を図った. 解析ツールとして, 著者らの開発した2.5次元FEM-BEMモデルをとっている. 本手法は軌道沿線の振動予測に寄与する.