土木学会論文集
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コンクリート表層部における塩化物イオンの移動に関するモデル化
丸屋 剛松岡 康訓Somnuk Tangtermsirikul
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1998 年 1998 巻 585 号 p. 79-95

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抄録

本研究は, 環境とコンクリート表層との境界における塩化物イオンの移動現象をモデル化し, コンクリート中での塩化物イオンの移動に関する解析手法を構築したものである. 境界部のモデルとして考案したものは, 表層部の塩化物イオン濃度が浸漬液中の濃度よりも高くなる現象を擬似吸着という概念を用いて定量化した表層部濃縮モデル, および乾湿繰返しにより塩化物イオンがコンクリート中に浸透する現象をモデル化した乾湿繰返しモデルである. 前者は結合材の種類を変化させた実験により検証した. 最終的には, 湿潤日数を1日に固定し乾燥日数を変化させることにより実環境における乾湿繰返しを分類し, 本研究で構築した解析手法を用いて実環境における塩化物イオンの浸透のシミュレーションを行った.

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