초록

本論文は、1958年當時「アパッチ族」の一員であった梁石日が、そのこ とを素材として執筆した作品『夜を賭けて』と、當時「アパッチ族」に関する「歴史的事実」が詳しく報道されている地方新聞『大阪日日新聞』の記事を比較․分析したうえに、作品『夜を賭けて』における「アパッチ族」のイメージ及び「アパッチ部落」という空間の意味を明らかにしたものである。まず、『夜を賭けて』には『大阪日日新聞』に報道された「アパッチ族」に関する新聞記事とは異なって、「アパッチ族」の記事が、<大々的>に<各新聞>の<一面トップ>に報じられていると描出している。それは、「在日朝鮮人」問題は地方の、マイノリティの問題としてではなく、「日本社会」の、比重ある社会問題として扱うための設定であると考える。そして『夜を賭けて』の「アパッチ族」は、『大阪日日新聞』に報じられた内容とは違って、<正義>の戦士として造型されている。要するに、実際の「アパッチ族」が犯した<強盗><傷害>などの行為を排除することで、「アパッチ族」を単なる「窃盗」犯ではなく、軍国主義の残骸を片付けるという、<正義の戦い>をする人物として形象化している。それから、「悪」のイメージを持つ當時の西部劇の 「アパッチ族」とは違う、<勇猛果敢>な民族運動家として造型されている。これは在日朝鮮人に名付けられた「アパッチ族」の肯定的イメージに符合させるための設定であると考える。最後に「アパッチ族」が住んでいた「アパッチ部落」は、植民地主義の政策によって下層民となった在日朝鮮人の運命を照らし出す「空間」として、設定されていることがわかる。

키워드

양석일, 밤을 걸고서, 아파치족, 공간, 재일문학

참고문헌(9)open

  1. [학술지] 신강호 / 1997 / 존 포드의 영화미학 : 서부극을 중심으로 / 영화연구 : 368, 373

  2. [단행본] 石川喬司 / 1971 / 解説 in : 日本アパッチ族 / 角川書店 : 384

  3. [기타] / 開高健(1959) 「日本の“アパッチ族”」, 日本読書新聞 日本新聞協会, 4面

  4. [단행본] 開高健 / 1973 / 開高健年譜 in : 開高健全作品 小説3 / 新潮社 : 260

  5. [단행본] 朴裕河 / 2007 / 共謀する表象3-開高健ㆍ小松左京ㆍ梁石日の‘アパッチ’小説をめ ぐって in : ナショナルㆍアイデンティティとジェンダー-漱石ㆍ文学ㆍ近代 / クレイン : 330 ~ 354

  6. [학술지] 飛弾知法 / 2001 / アメリカ現代史と西部劇映画(Ⅰ) / 言語文化研究 : 56, 86

  7. [학술지] 宮沢剛 / 2001 / 梁石日‘夜を賭けて’論-想像力の国際線は越えられるか- / 日本近代 文学 : 73 ~ 88

  8. [단행본] 梁石日 / 2006 / 梁石日年譜 in : <在日>文学全集 / 勉誠出版 : 356 ~ 357

  9. [단행본] 李建志 / 2007 / 梁石日の読まれ方 in : 朝鮮近代文学とナショナリズム-「抵抗のナショ ナリズム」批判 / 作品社 : 37 ~ 74