広島大学第三内科
2002 年 91 巻 9 号 p. 2759-2761
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
49歳,男性. 45歳時に進行胃癌に対して胃全摘術,内服化学療法を施行された. 4年後に下肢の異常感覚と上下肢の筋力低下が急性に出現し当科に入院した.初診時両側前脛骨筋と大腿四頭筋の筋力低下,下肢の腱反射低下を認めた.血清ビタミンB12, B6および葉酸が低値を示したため,メコバラミン500μgとB1, B6, B12配合剤の点滴および葉酸15mgを筋注投与したところ症状は軽快した.胃切後のビタミン剤投与の内容,方法について示唆に富む症例であったので報告する.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら