愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター
愛媛大学大学院薬物療法・神経内科学講座
愛媛大学大学院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
2015 年 104 巻 7 号 p. 1464-1469
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通常,破傷風は開口障害や後頸部痛で発症するが,嚥下障害で初発することもあり,診断が遅れる要因となる.当院でも嚥下障害で初発した破傷風を経験したため,報告する.症例は58歳,女性.2014年6月初旬,嚥下障害を自覚し,近医を受診するも診断に至らず.6月中旬に開口障害が出現し,当院へ入院した.入院時には後頸部痛もあり.詳細な聴取で軽微な外傷の既往も確認できた.破傷風を疑い加療を開始したところ,症状は1カ月程度で改善し,退院できた.
日本内科学会会誌
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