パーソナリティ研究
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原著
Leuven Adaptation of the Rumination on Sadness Scale (LARSS)日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討
松本 昇望月 聡
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2015 年 24 巻 1 号 p. 77-87

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抄録

反すうは抑うつ状態の発症や維持を予測する要因であるといわれている。本研究では,反すうの原因分析,理解,制御不能の3つの側面を測定するLeuven Adaptation of the Rumination on Sadness Scale (LARSS)の日本語版を作成した。信頼性と妥当性を検証するために,大学生319名を対象として日本語版LARSS,抑うつ,マインドフルネス,反すうの各尺度を実施した。さらに,59名の大学生を対象としてLARSSを2度実施し,再検査信頼性の検討を行った。日本語版LARSSは原版と同様に,原因分析,理解,制御不能性の3因子構造を示した。これらの3因子はいずれも高い内的一貫性および再検査信頼性を示した。また,先行研究と一致して,LARSSの他の2因子を統制すると,制御不能性反すうのみが抑うつと関連し,マインドフルネススキルと負の関連を示した。これらの結果は日本語版LARSSの信頼性および妥当性を示すものである。

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© 2015 日本パーソナリティ心理学会
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