日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
レーザトモグラフィを用いた進行波の観測
池田 雄介岡本 直毅小西 雅及川 靖広鴇田 泰弘山崎 芳男
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 64 巻 3 号 p. 142-149

詳細
抄録

本論文ではレーザと計算断層撮影法を用い,過渡的な音場の観測を試みる。前報までの実験では正弦波信号を用いて定常的な音場の観測を行った。しかし,より複雑な音場の観測には直接音と反射音の区別など,過渡的な音場の観測が必要不可欠である。そこで,測定信号に進行波(パルス音波)を用いる。基礎的な実験として,2ウェイスピーカと平板スピーカの2種類のスピーカを用いて駆動されたパルス音波の伝搬をレーザ音場投影により観測した。過渡的な音場の観測実験として平面スピーカにより駆動された平面波が音響反射板に反射する様子をレーザ音場投影によって観測した。また,計算断層撮影法を用いた音場情報の再構成によって,2ウェイスピーカで駆動したパルス音波の伝搬の観測実験を試みた。

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top