日本体育学会大会予稿集
Online ISSN : 2424-1946
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第70回(2019)
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06 体育経営管理
06経-11-ポ-03 運動部活動におけるトレーナー活動従事者の活用促進に向けた実態調査
*小平 健太郎尾縣 貢
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p. 197_2

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抄録

 本研究の目的は、学校運動部活動におけるトレーナー活動従事者の活用促進に向けて、活動の現状および解決すべき課題と方策を明らかにすることである。対象者は現在あるいは過去5年以内に学校運動部活動でトレーナー活動に関与したことのある151名を機縁法により抽出した(回収率76.2%)。無記名自記式質問紙を用いて活動実態調査を実施した。対象者の活動頻度は週2回以下が大半であり、顧問教員からの依頼、同業者の知人からの紹介が多い結果となった。1回の謝礼金額は約10,061±8352.4円で、財源は保護者会やOB会費、部費からの捻出であった。1回あたりの金額と活動従事歴、活動頻度に関連がみられた。保有資格として心肺蘇生講習を受講、あるいは資格保持していると推定される割合は75%に達していたが、実際の活動では保有資格と合致していない面も担っている可能性も示唆された。一般的外部指導者に比べて活動頻度が低く、有給の割合が高い結果であった。活用を促進する上で、複数部活動で活用することや部活動指導員枠の活用、またトレーナー自身が不在でも機能するための教育的介入も視野に入れて活動することが必要であると考える。

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© 2019 一般社団法人 日本体育学会
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