초록

本稿では、韓国人日本語学習者が漢字⋅漢字語彙習得において誤りを犯しやすい音読の漢字について、誤りの傾向と母語の影響を探ることを目的とし、調査、分析を行なった。具体的には、1)漢字の読みの表記テストから見られた傾向、2)表記テストの後に韓国語訳を提示することで観察された回答の変化、3)表記テストと発音との関係の3点について分析を行った。その結果、1)清濁音の誤りについて、語頭の有声化の誤りは多いものの、語彙数としては必ずしも多くはないこと、2)学習者の誤りには、韓国語の音を流用する誤り以外に、日本漢字音において既習の漢字音から推測するストラテジーが観察されたこと、3)韓国語(ハングル)は字形から漢字の読みが導き出せない場合に手がかりとなりうるが、清濁音、長短音の弁別の手がかりとはならないこと、4)中級レベルを学習している学習者において、音声(発音)の習得と表記の習得には関係があると推測されることが明らかとなった。日本語教育の立場から見ると、清濁音、長音の習得については最初のインプットが大切であること、そして、音声と表記の関係について、学習者の拍感覚の習得ができていないことから、学習者や誤って覚えているものが日本語母語話者には正しく聞こえ、学習者の発音指導が漢字学習にも影響を及ぼす可能性があることが推測された。

키워드

漢字, 音読, 誤り, 発音, 母語の影響

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