近時,ブレンディング学習において客観主義と構成主義をどのように組み合わせていくかということが盛んに議論されている。本研究では,高等学校の教科「情報」のタッチタイピングの授業において,客観主義の構成要素であるARCSモデルの“自動的で合致したフィードバック付の練習問題”と,構成主義の構成要素である“独学と共同学習の融合”それぞれの長所を取り入れた授業の実践と評価を行った。ARCSモデル採用/非採用,構成主義採用/非採用の四つのカテゴリに分けて実験と分析を行った結果,本実践ではARCSモデルと構成主義を組み合わせた学習支援を行った教育方法が必ずしも有効であるとはいえないことが示された。