北海道中部、白亜系堆積物中の陸上植物由来ケロジェンの抵抗性高分子分析：新しい古植生指標の提案

宮田 遊磨; 沢田 健; 中村 英人; 池田 慧

doi:10.14862/geochemproc.59.0.353.0

2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集

セッションID: 3E16

DOI https://doi.org/10.14862/geochemproc.59.0.353.0

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主催: 日本地球化学会年会要旨集

G11 現世および過去の有機物・微生物・生態系の地球化学

北海道中部、白亜系堆積物中の陸上植物由来ケロジェンの抵抗性高分子分析：新しい古植生指標の提案

*宮田遊磨, 沢田健, 中村英人, 池田慧

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キーワード: 陸上植物由来ケロジェン, 結合態分子, 古植生指標, 白亜紀, 蝦夷層群

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抄録

〕白亜紀のような古代の堆積物中には陸上高等植物に由来する有機物片が普遍的に存在している．これらは主に植物体を構成するリグニンやクチンといった抵抗性高分子から構成され，化学的に安定で微生物分解や続成作用に抵抗性を持つため選択的に保存されたものである．演者らの研究グループでは，白亜紀の陸上植物化石の化学分析により，抵抗性高分子を構成しているエステル結合態の飽和脂肪酸ユニットの組成が部位により異なることを明らかにし，化学分類指標を提案している（Ikeda et al.， submitted）．本研究では，様々な植物組織が含まれる海成堆積物中の植物由来の不溶性有機物（ケロジェン）に応用し，古植生や陸域古環境の復元に適用できるかを検討した．

責任著者(Corresponding author)

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