主催: 日本地球化学会年会要旨集
40以上のCM隕石試料を研究し、その中で強く扁平したコンドリュールを含み比較的強い衝撃を受けたMET01072隕石を発見した。試料の放射光X線CT分析を行うことで衝撃圧縮方向を特定し、圧縮方向に平衡に試料を切断し最大圧縮面の詳細な観察・分析を行った。その結果、試料は強く圧縮され、コンドリュールやPCPは大きく扁平していた。しかし、tochilinite-serpentine混合相が主要相として存在していることから、衝撃加熱温度は400℃以下であったことがわかった。薄片観察より衝撃圧は5GPa以上であると推定した。