主催: 日本地球化学会年会要旨集
これまで単一鉱物を対象とした微量元素の収着挙動を調査した研究は数多くなされてきたが、実際の天然環境に認められる岩石・堆積物・土壌のような複雑鉱物集合体に対して収着挙動の検討を行った研究は比較的少ない。地質環境における微量元素の移行挙動の予測には、複雑な鉱物集合体と微量元素の分子スケールにおける相互作用の理解と、機構論的収着モデルの構築が不可欠であろう。本研究はわずかに変質を被った花崗岩に対する様々なpH条件における希薄濃度のEu(III)収着挙動を顕微的手法により検討した。