日本地球化学会年会要旨集
2006年度日本地球化学会第53回年会講演要旨集
セッションID: 1P39
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八丈島における土壌の地球化学的研究および植生に関する一考察
久保田 蘭鹿園 直建
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抄録

土壌は,風化を受けた岩石や植物遺体などを材料にして,物理的・化学的・生物的反応が密接に関連しあって生成する自然物である.また,地表における土壌生成因子(岩石・気候・植生・地形ならびに土地の年代)の分布は一様ではなく,土壌生成作用も様々であることから,地域によって異なったタイプの土壌が分布する.特に土壌の発達には植生の関与が不可欠であり,物質の貯留・変換・供給などを通して,土壌自らも変化し続けると考えられている.‹BR›そこで今回は,成立年代の異なる二つの山体を有し、また植生分布に相違の見られる八丈島を研究対象地として行った研究について発表する.本研究では,土壌の化学的分析を中心に行い,土壌中の元素挙動および関与する土壌生成因子について明らかにすることを目的とし,さらに土壌と植生とが相互に与える影響について検討を行った.

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© 2006 日本地球化学会
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