主催: 日本地球化学会
共催: 日本化学会
有機スズ化合物は、船底に生物が付着するのを防ぐなど、広範囲に使われてきたが、これら化合物は一部の生物に対して内分泌攪乱物質として働くということが分かった。それを受け、日本では製造・輸入・使用が禁止されるようになったが、未だに有機スズ化合物は、海水や海底の土に蓄積されていると考えられる。沖縄県沿岸で表層堆積物を採取し有機スズ化合物の濃度を測定したところ、一部の海域において高濃度で検出された。本研究では、有機スズ化合物が比較的高濃度に存在する海域で堆積物コアを採取し、有機スズ化合物の鉛直分布と経年変化を明らかにすることを目的とした。