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石油植物ユーフォルビアはトリテルペン・ステロール化合物を多量に蓄積する。ユーフォルビアのメバロン酸経路の鍵酵素スクアレンシンターゼの機能を解析するために、同遺伝子のホモログcDNAをRT-PCR法とRACE法とによりクローニングし、対応するゲノムクローンをPCR法により単離した。この遺伝子は13コのエクソンから構成され、推定ORFにコードされるアミノ酸配列は411残基からなり、N末端の380残基領域は他生物配列との相同性が高く、C末端の31残基の疎水性アミノ酸リッチ領域はその相同性が低い。本研究発表では、この遺伝子の機能を同定するために、N末端側380残基アミノ酸配列をコードするcDNA領域を発現ベクターpET32bにクローニングし、大腸菌BL21(DE3)内でチオレドキシンとの融合タンパク質として過剰発現させた。現在、この大腸菌可溶性タンパク質画分にファルネシルピロリン酸、NADPHを添加し、37℃で30分間インビトロ反応を行い、有機溶媒抽出層をGC-MS解析している。(本研究の一部は経済産業省の「生物機能活用型循環産業システムプログラム」の一環として、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より委託をうけて実施したものである)。