日本鉱物科学会年会講演要旨集
日本鉱物科学会 2013年年会
セッションID: R6-P01
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R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
東北日本弧南部,足尾帯・朝日帯・阿武隈帯のSr, Nd, Pb, Hf同位体組成と同位体的ゾーン区分の検討
*加々島 慎一高橋 俊郎平原 由香仙田 量子常 青宮崎 隆木村 純一
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抄録

阿武隈帯,足尾帯,朝日帯には白亜紀~古第三紀深成岩類が広く分布する.加々美(2005)によるNorth Zone (N-zone),South Zone (S-zone),Traditional Zone (T-zone),Sad Zoneの同位体的ゾーン区分の再検討を行う.εHf-εNd図では,εNd-εSr図に比べて狭い範囲にプロットされより明瞭にゾーン区分が可能である. 207Pb/204Pb-206Pb/204Pb図ではトレンドの方向に地域性があるようにみられる.εNd(T)-εSr(T)図では,阿武隈帯は従来通りN-zoneの領域にほとんどが入る.朝日帯はS-zone~T-zoneである.足尾帯は組成範囲が広くSado~T-zoneにまたがり,Sado及びT-zoneの北部ブロック,T-zoneの中部ブロック,S-zoneの南部ブロックの3つに同位体的特徴によって分けられる.

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© 2013 日本鉱物科学会
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