表面科学
Online ISSN : 1881-4743
Print ISSN : 0388-5321
ISSN-L : 0388-5321
伝統産業と表面科学
最新技術と伝統の知恵の複合化
濱田 泰以
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 38 巻 12 号 p. 632-634

詳細
抄録

伝統産業は長年の我々の先人達が作り上げてきた知の結晶である。製品よりもそのものづくりの過程に多くの知恵が塗り重ねられている。伝統産業工学は総合工学であり,材料から始まり,成形,構造,その物性,さらにその機能を研究していくものである。それらを踏まえて感性,人に愛される製品に結び付くことになる。ものづくりの暗黙知を形式知化することが伝統産業工学の目的である。この手法は,介護や看護,さらに技能が卓越した産業界に十分に応用可能である。得られた成果を教育などに還元,展開していくのが伝統みらい学である。伝統の匠たちの技能から端を発した学問が,大きく羽ばたいていこうとしている。

Fullsize Image
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top