東北大学大学院薬学研究科
2009 年 47 巻 10 号 p. 703-710
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リゾリン脂質とは,リン脂質の2本のアシル基のうち1本を失ったリン脂質のことを指す.近年,様々なリゾリン脂質の特異的受容体ならびに産生・分解酵素が多数同定され,その遺伝子改変動物やヒトの遺伝病の解析から,リゾリン脂質の重要な生理的・病理的機能が明らかとなってきた.ここでは,代表的なリゾリン脂質の一つであるリゾホスファチジン酸 (LPA) を取り上げ,その研究の経緯を述べた上で,多彩なLPAシグナリング経路や産生・分解機構について概説する.
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