化学工学
Print ISSN : 0375-9253
新しいプレート型熱交換器の試作とその伝熱特性
岡田 克人小野 実信富村 俊雄大隈 寿一今野 宏卓大谷 茂盛
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1971 年 35 巻 5 号 p. 587-591,a1

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抄録

前報までに得られた知見にもとづき, 新しい形状の伝熱板からなるプレート型熱交換器の開発を試みた。流路が二次元的な単純波型プレートで伝熱係数が極大を示すもの1種類と三次元的な流路をもつ多点接触の傾斜波型プレート6種類を試作した。いずれの伝熱板もそのプレス型の機械加工は容易であり, 前者の伝熱特性は前報までの知見をほぼ満足し既存の伝熱板にくらべ優れていることを確認した。後者のプレートは多点接触の構造をもち流体の高い圧力にも耐える特徴を有しており, 傾斜角度および波の間の距離の伝熱係数におよぼす影響を検討し, 好適なプレート形状を決定した。

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