1968 年 32 巻 1 号 p. 74-82,a1
前報で物質移動速度が, 透析槽の大きさ, 形状, 電圧流速等に関係する2.3の無次元因子によってまとめられたように, 限界電流密度に対しても, 同様の因子で表現することができた。
電気浸透水移動速度および最濃縮濃度は, 以上の因子の他に膜の性質を代表する無次元因子を付加することによってまとめることができた。ここで使用する膜に関する無次元因子は, 本実験およびいくつかの報告を参考にして導かれた膜の性質を代表する一つの状態式と結びつくものである。
最後に。本実験におけるエネルギー効率について検討した。それによると, 効率は予期したように20~90%の広い範囲にわたっていた。