主催: 社団法人 石油学会
これまでにエタノール水蒸気改質用触媒としてNi系スピネル触媒の検討を行い、BサイトにAlを用いたNiAl2O4触媒が高い耐久性を有する事を見出している。本発表ではNiAl2O4スピネル触媒にMg, Ca, Cu, La, Ceなどの第三成分を添加し、エタノール水蒸気改質における触媒性能を比較検討した。耐久試験においてCe成分の添加が、最も炭素析出の抑制に最も有効であった。添加したCe成分の大部分がスピネル構造内へ固溶せず、表面に分散することによってNiと相互作用したためだと考えられる。