石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第39回石油・石油化学討論会(浜松)
セッションID: 1E16
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バイオケミストリー
へテロポリ酸系触媒を用いたセルロース/セロビオースの加水分解-Lewis酸と共役塩基の効果-
古川 容竹清水 研一*薩摩 篤
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抄録

バイオマス利用ためのセルロース分解方法として、硫酸を触媒として用いた酸加水分解による方法が代表的であるが、反応容器の腐食、廃触媒処理など問題も多く、新規触媒系の開発が望まれている。本研究ではセルロース分解反応のための触媒設計における基礎的知見を得るため、ヘテロポリ酸を中心としたセルロースおよび二糖であるセロビオース加水分解における構造活性相関を調べた。ヘテロポリ酸触媒はTurnover numberで硫酸を上回り、金属イオン交換により、活性がさらに向上した。金属カチオンのLewis酸としての役割が示唆された。また、種々の均一酸における活性は脱プロトン化エンタルピーと相関が見られ、共役塩基の役割が示唆された。

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© 2009 公益社団法人石油学会
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